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[Faculty of Business Administration] Guest speaker gives lecture on "food"②
2024.08.26
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- Faculty of Business Administration


経営学部 當眞瑞代助教による「食」に関する講義「食のマーケティング」では、実業界の方々をゲストスピーカーとしてお招きし、具体的な事例と携わった方々の生の声を聴くことによって理解を深めています。春学期は3名のゲストスピーカーの方々による講義を実施いたしましたが、以下第二弾の内容をお伝えいたします。
■7/12(金)フードシステムを考える スピーカー:群馬県昭和村 農園星ノ環 星野美樹さん
今回のテーマはフードシステムを考える。群馬県昭和村で農業法人を営んでおられる星野さんに食(野菜)の流通の仕組みを中心にお話いただきました。星野さんは大手航空会社の関連会社で広報などのお仕事をされていましたが、2005年に農業法人を設立し、外国人技能実習生を多数受け入れている開拓農家の三代目である星野高章さんとの結婚を機に農業に従事しておられます。レタス・とうもろこし・いちごなどの栽培を手掛け、それらを活かした飲食部門も経営、収穫イベントを通して子供たちに新鮮な野菜のおいしさを伝える活動もされています。自社の農作物の流通の仕組みをCRMの4段階に置き換えたとき、第1段階は農協等を通じた販売、第2段階は直販型(対面)販売、第3段階は直販型通販、第4段階は他の農産物(例えば豚肉とレタスのしゃぶしゃぶセット)との共創型通販。これらは1→4に一方向的に移行するのではなく、1→4→1と多角的に循環するものとのことです。最後に、規格外野菜の廃棄量削減とSDGsの関係性についてお話がありました。野菜は一般的に全収穫量の30~40%は規格外になるといわれているため、これらは出荷できないと仮定した場合、必要出荷量の3~4割増しの量を生産しなければならない。一方、規格外製品が広く流通すると商品全体が値崩れを起こす可能性もあり、非常に難しい課題である。この課題に対しては生産者のみならずサプライチェーンにかかわる事業者すべてが連携・共創する必要がある、とのことでした。最後に、星野さんから学生に「規格外野菜について自由にコメントしてください」という課題が出され、講義は締めくくられました。
(Source: School Public Relations)